【神戸】相続で弁護士を利用した際の費用！土地などの不動産の割合が高い遺産分割の費用相場

相談料：相談する内容を事前に決めておきましょう

弁護士に相談した場合にかかる相談料は、5,000円（30分）が相場です。時間内に相談を終えるためには、事前に相談内容を整理しておく必要がありますが、通常、複雑な親族関係や財産関係がメインテーマになる遺産分割事件では初回相談が30分以内で終わることは稀で、少なくとも1時間以上はかかるとみておくべきでしょう。分かりやすく相談内容を伝えられる資料がある場合は、事前に用意して整理しておくとスムーズです。

着手金：かかる費用はケースバイケース

着手金とは、弁護士に業務を正式に依頼する際に支払う費用のことです。遺産調査から分割の示談交渉、遺産分割調停申立まで依頼内容や依頼するステージによって様々です。一般的には、依頼者が得る経済的利益に応じて以下の表（旧日弁連報酬算定表）によることが多いです。

報酬金：事件が終結した際に達成した内容に応じて支払う弁護士費用

遺産分割が無事に完了した場合に弁護士に支払うことになる費用です。着手金と同様に、依頼者が得た経済的利益に応じて報酬額が異なります。

実費：実際にかかった諸費用

実費とは、依頼された内容を解決するためにかかった費用のことです。交通費や通信料など、様々なものが実費にあてはまります。

日当：弁護士が事務所外で執務するときにかかる費用

弁護士が依頼を達成するために事務所外へ出て対応が必要な際は、日当を支払うことになります。日当の相場としては、事務所外での対応が必要な時間の長短により、3～10万円／回となることが多いと思われます。

専門的知識による法的アドバイス

土地等が大きな割合を占める遺産分割事件では、不動産の評価や関連法令など、専門的な知識が必要となる場面が多くあります。弁護士は、これらの専門的知識や経験に基づいて、依頼者に最適な法的アドバイスの提供が可能です。

相続人の間で協議がなかなかスムーズに進まないのは、法的な知識の不足が原因の一つとして考えられます。弁護士であれば過去の事例も参考にしつつ対応できるので、的確な方法で話をまとめることが可能です。

円滑な遺産分割協議の実現

遺産分割協議においては、相続人それぞれが自身の希望を主張し、感情的な対立に発展してしまうケースも少なくありません。弁護士は、法律専門家として冷静かつ客観的な立場から意見を述べ、相続人同士の合意形成をサポートします。また、必要に応じて、遺産分割協議書の作成や相続人の調査、財産の調査といったサポートも可能です。

心の負担を軽くできる

遺産分割は、ストレスを感じやすい手続きです。昔は良好な関係だった親族たちとも険悪な関係となってしまい、時に大喧嘩に発展することもあります。弁護士に依頼をすることで、冷静かつ適切に話し合いを進められるので心理的な負担の軽減を図ることができます。

万が一トラブルが発生してもサポートしてもらえる

相続人当事者同士の話し合いだけでは解決できず、トラブルに発展するケースは少なくありません。そのようなケースでも弁護士の力が役立ちます。弁護士が他の相続人と交渉することで、円滑な解決を目指せるでしょう。

また、交渉しても無理だった場合は、そのまま遺産分割調停の代理人といった形で弁護士に対応してもらうことも可能です。弁護士の場合は先々の遺産分割調停や遺産分割審判、さらに遺産の範囲確定訴訟や使途不明金訴訟などの法的手段を見据えながら、今どのような手段をとるのがベストかを考えて手を打ちますので、困ったことがあればぜひともご相談ください。

不動産に強い弁護士の専門性

弁護士といっても、何を専門としているのかは弁護士ごとに異なります。土地やマンションなどの不動産が遺産に占める割合の高い遺産分割では、不動産に関する専門的知識や経験が不可欠です。「不動産に強い弁護士」に依頼をすることで、知識に基づいてサポートしてもらえるので心強いでしょう。

土地の評価や権利関係を正確に把握し、依頼者に有利な遺産分割協議を進めるためのアドバイスを提供してもらえます。また、土地の測量や鑑定、登記が必要な場合にも、適切な専門家を紹介してくれるでしょう。

地元の事情に精通している弁護士

土地の評価は地域によって異なる場合があり、その地域に精通した弁護士を選ぶことが円滑な解決への近道となります。特定地域の慣習や過去の事例に詳しい弁護士であれば、よりスムーズに遺産分割を進めるサポートができるでしょう。弁護士を選ぶ際は、どのエリアで活動している弁護士であるのかチェックしてみてください。

豊富な実績と経験を持つ弁護士

弁護士によって得意な分野や経験値は異なります。土地や、マンションなどの不動産が遺産に占める割合が高い遺産分割を依頼するのであれば、相続問題、特に不動産に関連する案件を多く扱ってきた弁護士を選ぶことが重要です。

実績の目安として、解決した相続案件数や、弁護士歴などを参考にしましょう。ホームページに掲載されている場合もありますし、事前に確認しておくのがおすすめです。豊富な実績と経験を持つ弁護士を選ぶことで、円満な相続を目指して行動できるでしょう。