謹賀新年 【新年の抱負】

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

長かったコロナ禍も明け、経済も回復基調にあり、この年末にはようやく各地で忘年会も開催されるなど平穏な日常を取り戻したように感じる一方で、露宇戦争、台湾危機に加えてイスラエル中東紛争も顕現するなど世界情勢は混沌を極めて予断を許さない状況が続いており、物価高や円安も手伝って、これまでのデフレマインドでは立ちゆかない本格的なインフレ経済社会へと突入しております。既にその影響は日常生活のあちこちに現れていますが、今後もさらに加速するかもしれません。

昨年の春には、ChatGPTが大きくクローズアップされ、実際に私も試しに弁護士業務に使ってみましたが、コンピューターが自然言語でいかにも人間っぽく本物らしい受け答えをすることへの衝撃が大きかったため、出演中のラジオ関西の番組でも6月に取り上げたほどです。
事の当否は別としても、今後は生成AIをありとあらゆる分野・業務に取り入れていく流れが確実に出来上がっています。生成AIに欠かせない半導体関連企業は国内外問わず著しく業績を伸ばしています。

これらは、今からたった1年前には予想されていなかったことでした。
私たちを取りまく世界は確実に変わってきており、その変化のスピードが年々加速していると実感します。
「最も強い者が生き残るのでも、最も賢い者が生き残るのでもなく、最も変化に適応できる者が生き残る」とはダーウィンの『種の起源』です。
過去の常識が未来の非常識になってしまう世界へ進んでいく以上、新たなモノは、まずは興味をもって試してみた上で、それまでの慣習や自己の狭い常識に囚われることなく取捨選択し、柔軟に変化し続けることを旨として、よりアクティブに業務に取り組んで参りたいと思います。

この一年が皆さまにとって良い年となりますようお祈り申し上げます。

※弊所は1月9日(火)から年始の営業を開始します。

令和6年辰年  元旦
弁護士 中野 宗一郎